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Shadow Gallery / Legacy(2001)
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    = Track List =
  1. Cliffhanger2
  2. Destination Unknown
  3. Colors
  4. Society Of The Mind
  5. Legacy
  6. First Light

評価:★★★★★★★★☆☆(8/10)




 アメリカはペンシルバニア出身のプログレッシブメタルバンドShadow Galleryの4thアルバム。彼らを代表とするテクニカルなプログレメタルバンドがアメリカの東海岸近辺に集まっていることから、マニアの間では東海岸出身と呼ばれるバンドが数多く存在する。その中でも代表的なバンドがこのShadow Galleryだろう。Shadow GalleryはMagna Cartaレーベルに所属しており、当時はDream Theaterの大ヒットを期にCairo , MagellanそしてShadow Galleryといった新人バンドを押し出していた。本作はレーベル移籍直前のアルバムで、デビュー当時とは弱冠趣向が異なるアルバムとなっている点も面白い。個人的にはこのアルバムは大好きです。

 まず前作のCliffhangerの続編となる#1:Cliffhanger 2は前作に比べてインストパートが強烈になったことが窺える名曲です!いつもながら楽器陣は最高なのですが、歌のパートはスローテンポでイマイチ乗りきれない感じがします。しかしそんな悩みも吹っ飛ぶ後半のインストパートはDream Theater , Symphony X , Andromedaといった強者バンドと比較しても勝るクオリティがあると思います。それぐらい自分は思い入れがある曲ですね。#2:Destination Unknownはイントロの北欧的雰囲気のピアノがCliffhanger 2の熱をゆるやかに冷ましてくれます。こいつも後半にいくにしたがってShadow Gallery節炸裂!ここでもインストパートが最高で緩急が巧く合わさった名曲!#3:Colorsは70年代プログレッシブロックを思い起こさせるシンセやコーラスが印象的。#4:Society Of The MindはまさにShadow Galleryの音って感じ。コーラスが70年代的でギターはDream Theaterの影響が見え隠れ。後半にギターvsギターvsキーボードのソロバトルが展開される所がいい!#5:Legacyは今までより変拍子を減らして攻めてきましたね。でも個人的にこのくらいシンプルの方がShadow Galleryのギターリフが巧く絡んでるような気がする。そしてラストのFirst Lightは何と34分!長いよ!!何て言うか…Cliffhanger 2のインストパートをなくした感じ?あ、だめじゃん。プログレッシブメタルというよりプログレッシブロックという印象が濃いです。Yes , Pink FloydのようなスタイルにShadow Galleryスタイルをミックスしてる感じがしてなかなか好印象。中盤からのTake The Timeっぽいパートでは神が宿っているとしか思えません。

 このバンドのギターの入れ方はDream Theaterフォロワーの中でも一、二を争うほど上手いんじゃないかな~って思うんですよ。それにはツインギターって所も大きなポイントだと思います。シンセの使い方やボーカルの歌い回し、重厚なコーラスなどなどを見ると、Dream Theaterより断然プログレッシブロックを忠実に継承しているバンドだと思います。ギターはかなりメタルっぽいですが、その両者が上手くバランスをとっているんだなと感じています。弱冠スタイルに変化はありましたが基礎となる部分は変化せずにアルバムを作ってこられるのも素晴らしいと思いますし、ファンが期待することはきっちりこなしている感がプロだなと思いました。このアルバムはShadow Galleryらしさと、初めて聞く人をグイグイ惹きつける分かりやすさと格好良さが詰まっている一枚だと思います。(since 2005,5/12)


Official Site

Best Tune: Cliffhanger 2

何と言っても後半のインストパートはプログレメタルのみならずメタルファンなら一度堪能しておくべき快感のある演奏


by inst_maniacs | 2005-05-12 13:41 | Review:Progressive
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